Shantra

Shantra Diary

主に未来、精神分野

抹消された霊界通信機の発明

ある科学者は世の中を変えるために

信仰と科学の両立を目指していた

 

科学だけが先行すると、心が荒廃し文明が滅ぶ

逆に信仰心だけが進み、科学が疎かだと文明の停滞を招く

 

科学と信仰、この二つの発展によって

文明は成り立つのだと

科学者は確信していた

 

科学のみが、目に見えるモノのみが

全てではないと実証するために

霊界通信機というものを発明しようとした

 

テレビの電波、スマホの電波が行き交って反応するように

日々、霊の電波も行き交っている

 

アイディアや閃きが湧くというのは

自身の心の状態から

同通して来る霊によって降ろされる

 

良い心の状態であれば

自身や周りを幸福にするような閃きを

悪い心の状態であれば

ネガティブなもの

世の中を暗くするようなものが降りる

 

人間は受信機であり

その心の善し悪しによって

受信する存在が大きく変わって来る

 

科学者は人間を媒体にして受信するのではなく

機械を媒体にして霊の受信を行おうとした

 

機械に良い波動を入れて

天上界からのメッセージを取り入れる事が出来る

それによって地上も幸福になるのではないか?

霊的世界も信じる人が増えるのではないか?

そのように思っていた

 

だが、その受信機の発明は取りやめとなった

そのようなメッセージが天上界から降りた

科学者も霊能者であり、天上界とコンタクトが取れたのだ

取りやめの理由としていくつかあった

 

受信機を作ったら、天上界だけでなく

地獄界のメッセージを受け取れる受信機も

いつか生まれてしまう

 

今の地上の人間は、天上界よりも

地獄界に近い生き方をしている

そのために地獄界に興味が湧き

そのメッセージを聞いて

支配や戦争の道具に利用されるのが

分かっていたからだ

 

人間の心情によって

天国か地獄か、興味が別れる

 

芸術面で言うなら

天上界に近い、光り輝くものや

心を感化させ浄化させるもの

そのようなものよりは

 

ホラーなどの恐怖物

ネガティブなものに惹かれる人びとが多い

それは、この時代の人々の心情が

暗い方向へ行っているからでもある

 

そのために、霊界通信機というものは

世の中に出回ることがなかった

 

核というエネルギーも同じで

人びとのために使うのであれば

素晴らしいものになる

 

逆に人びとを支配するために

戦争のために使うのであれば

それは文明を、地球を滅ぼすものになってしまう

 

心を疎かにして、科学だけが先行すると

その文明は必ず滅んでしまうのだ

今の文明は八つ目に当たる