Shantra

Shantra Diary

主に未来、精神分野

神仏を求め続けた男の末

男は神仏を求めた

この理不尽極まりない世界に嫌気がさし

神という存在を探し続けることにした

 

たくさんの神社やお寺に参拝もした

現人神と呼ばれる天照大神の像や

空海の像を見て回った

 

偉人から話を聞いたり

たくさんのバイブルも読み漁った

知識を誰よりも多く蓄えた

 

しかし、神仏に対する探求心

渇きというのが癒えなかった

 

自分の知らない事を、知れば

その時は満たされるのだが

その後、また渇きが襲ってくる

 

食欲のように

おいしい物を食べれば

また、食べたくなり

それ以上のものを求めるようになる

知的好奇心も食欲と似ている

 

そのような疑問や苦悩を抱えながら

長い年月は流れる

ある日、男は心というものを学ぶことになる

 

その本、バイブルによれば

自分の想いや行いによって

神仏に近くづくこともあれば

悪魔に近づくことにもなる、と

 

それを初めて読んだ時

意味が分からなかったが

自分の心の中に響くものがあった

 

男はそれを確かめるため実践していった

自分の心の針の向きを

日々、見つめていくことで

自分という存在を知っていくことになる

 

己の日々の生活の中で

実践と反省を繰り返していくことで

神という無限の存在の中にいる事を実感する

 

無私になって、何か良いことをすると

気持ちが軽くなって、心が満たされていく

神の想いの軌道に沿って生きているからだ

 

逆に自分だけのために、生きていると

気持ちが重くなって、心も苦しくなっていく

神の想いから外れた生き方をしているからだ

 

男は神を、神仏を求め続けたが

外側の世界だけに神はいるのではなく

自分も神の一部であり

己の中にも神は存在しているのだと知ったのだ

 

それは知識として知ったのではなく

日々の反省と実践によるもの

愛の行いと、自我の行いによるものだった

それは時間をかけて、知恵に変わっていったのだ

 

神というのは、遠い所に存在するのではなく

自分の最も身近な所に、存在しているのだ

それは自分も神の一部であり

また、自分の中にも神は存在しているからだ

 

あらゆるエネルギーは神から分かれた存在

生命であるからだ